目次
記事の目次
- (1)オイル交換が簡単な理由
- (2)道具の準備
- (3)手順の解説
- (4)オイルの処理について
①オイル交換が簡単な理由
「初心者には難しいのでは?」と考えている方向けに、オイル交換が簡単と言える理由をお話しします。
僕が初めてオイル交換をしたのは、CB400SFを購入して1ヶ月が経過した頃の話でした。そう、バリバリの初心者です。
でも、そのときはバイク購入直後で財布がすっからかんだったので、何とか費用を浮かせようと、マニュアルをみてやってみたら秒速で終わりました。つまり超絶簡単ということです(笑)
それではさっそく本題に入っていきましょう。
②道具の準備
準備するのは以下のものです。
- (1)オイル
- (2)オイルフィルター(必要な方のみ)
- (3)フィルターレンチ
- (4)ドレインワッシャー
- (5)17mmメガネレンチ
- (6)パーツクリーナー(洗浄用)
- (7)オイルジョッキ(使わなくてもOK)
- (8)廃油処理箱(代用可能)
- (9)その他(キッチンタオル、ビニール手袋)
商品リンクは随時記載しております。
それぞれについて軽く説明したいと思います。
(1)オイル
今回はCastrolの10W-50(全合成油)を使用していきます。ここではオイルの種類については詳しく触れませんが、ぶっちゃげこのオイルはグレードが高すぎます。
しかし、グレードの割に値段が安いので(4500円/4Lぐらい)最近はずっとこのオイルを使用しています。特にこだわりがない人は、10W-30や10W-40の二輪用オイルであればOKです。オススメはメーカー推奨オイルG1またはG2(1300円/1Lぐらい)、コスパ重視だとCastrolの10W-40(2500円/4L)が最強です。もちろん、いずれのオイルも性能には全く問題ありません。
(2)オイルフィルター
この記事ではオイルフィルター交換もついでに説明しようと思いますが、オイルフィルターは交換しないという人は必要ありません。オイルフィルターの交換時期は5000kmに1度とかでいいと思います。初めての方は今回はせずに、次回のオイル交換でついでにやっちゃうっていうのもありだと思います。
(3)フィルターレンチ
オイルフィルターをはずすための工具になります。もちろんフィルター交換をしない人であれば必要ありません。
(4)ドレインワッシャー
どうせこれからも自分でやるって人はまとめ買いがコスパいいです。
(5)17mm メガネレンチ
工具については別の記事をそのうち書こうと思いますが、セットで購入するのが何かと便利だと思います。車載工具についている片口レンチでも可能ですが、メガネでやる方がボルトへの負担は小さいかと思います。
(6)パーツクリーナー
車体からオイルを拭き取るときや、工具の洗浄に使います。これからセルフメンテナンスをやってみようと思う方は、必ず必要になってくるので買っておくことをオススメします。
(7)オイルジョッキ
オイルを1L缶(G1,G2オイル)で購入する場合は必要ありません。今回使う4L缶(castrol)などで購入する場合は必要になってきます。
(8)廃油処理箱
これはホームセンターでも購入することができますが、Amazonなどの通販で購入することもできます。
もしくは、これはを使わず代用することも可能です。
僕の場合は100均のプラスチックケースに、ビニール袋2枚と捨てる予定の衣類を入れてオイルを処理しています。
ただし、自治体によっては不可能な場合もありますので市町村のホームページなどで確認してみてください。また、オイルの処理については最後にあらためて触れようと思いますが、初めて方は廃油処理箱を使用することをオススメします。
(9)その他
キッチンタオルや使い捨てのビニール手袋を使用します。家庭にあるものでも構いません。
準備するものはこれで以上です。
③手順の解説
(1) 暖機運転
特に冬場でエンジンが冷えているときはオイルが固いため、オイルを抜く前に少し暖機してあげましょう。
ぶっちゃげしなくてもいいと思いますが、2~3分くらいアイドリングさせてあげれば十分かと思います。
あんまり長くすると、抜く際に熱いのでほどほどでいいと思います。
(2)オイルを抜く
車体の左側からエンジンの底をのぞいてみると、ドレインボルトがあることが確認できるかと思います。
この真下に廃油処理箱などのオイル受けをセットしましょう。まあまあ強い勢いでオイルが出るので、初めての方は箱の下にもダンボールなどを敷いておくと良いかもしれません。地面にこぼれると少し面倒なので(笑)
次にドレインボルトをはずします。17mmのメガネレンチで矢印の方向に回してみてください。少し緩んだら、手袋をした手で少しずつボルトを回していってください。
ドレインボルトを抜くと勢いよくオイルが出てきますが、その際にドレインボルトをオイル受けに落とさないように注意してください。もし落としたら頑張って救出してください(笑)
あとはオイルが完全に抜け切るまで待ちましょう。その間に、ドレインボルトをパーツクリーナーなどで洗浄しておくと時短になります(笑)
(3)オイルフィルターをはずす
フィルターは替えないという方は(3),(4)を飛ばしちゃってください。
フィルターレンチをオイルフィルターにセットし、さらにフィルターレンチに17mmのメガネレンチもセットしてください。このまま回しちゃいたいとこですが、一手間省くために、マフラー(エキゾーストパイプ)の上に軽くキッチンタオルなどを置きましょう。少しこちら側に傾斜をつけておくと、いい感じにオイルがオイル受けに流れてきて、エキパイがオイルまみれになることもないと思います。
あとはレンチを回転させて、オイルフィルターを緩めてください。そのまま回していけばフィルターがはずれます。もしフィルターレンチがフィルターからはずれないという場合はレンチなどでコンコンしてあげてください。簡単にはずれます。
最後に車体やマフラーについたオイルをパーツクリーナーで洗浄してあげましょう。オイルがついたままだと、エンジンを掛けたときに香ばしい香りがします。(特に問題はですが)
(4)新しいフィルターの取り付け
取り付ける前に、フィルターのふちに軽く廃油を塗ってあげましょう。ただ、ほとんどのフィルターは既に塗られた状態で売られています。
取り付けは逆の手順でやってあげるだけです。
(5)ドレインボルトの取り付け
オイルが完全に(だいたいでもいい)抜けたらドレインボルトに新しいワッシャーをセットして車体に取り付けてください。
このとき、車体側に古いワッシャーがくっついている場合がありますが、そのときはマイナスドライバーなどで軽く剥がしてあげてください。
ドレインボルトはそこそこ締めるくらいで大丈夫です。(表現が難しい)心配であれば何日間か乗った後にもう1度締めてあげて緩んでいないようであればOKです。トルクレンチを持っているならば30 [N・m]で締めてください。
(6)オイルを入れる
オイルを入れる前に、もう1度ドレインボルトとオイルフィルターを取り付けていることを確認してください。
オイルの規定量はオイル交換のみの場合は3L、フィルターも交換した場合は3.3Lです。
今回はオイルジョッキを用いて入れますが、G1,G2オイルを使って入れる場合でも、さほどの違いはありません。
オイルジョッキにオイルを入れ、車体右側にあるオイルキャップを開けて注ぐだけです。このとき、こぼさないコツとしてはノズルの先っぽを入り口にぶっ挿すことです。これが中途半端だとこぼれる原因になるので注意しましょう。もしノズルの大きさがが入り口に入らないようであれば潰してでも入れましょう。
また、G1,G2オイルなどの1L缶を使う場合はノズルの先端部だけを買えばOKです。もちろんジョッキを使ってもOKです。
何度かに分けて規定量入れましょう。
(7)オイル量の確認
おおよそ3Lまたは3.3L入れたら、エンジン右側にあるオイルゲージ窓を確認してオイル量をチェックします。このとき車体を起こして正立させて確認しましょう。勢い余って倒さないように注意してください。これはエンジン始動のための仮チェックですが、おそらくゲージ窓のラインより少し上になると思います。
だいたいそのくらい入っていたらエンジンを2~3分ほど掛けてアイドリングさせます。
次にエンジンをストップさせ2~3分ほど放置し、本チェックをします。もう1度車体を正立させて、ゲージ窓を確認しましょう。だいたい2本線の間にオイルの境目があればOKです。(だいたいでOK)
(一応書いておくと、仮チェックで少し上に方に境目があるのは、フィルターやシリンダーヘッドにオイルが回っていない状態だったからでしょう。)
これで交換作業は終了です。お疲れ様でした。
④オイルの処理について
初めにも触れたように、オイルの処理方法については自治体のホームページなどで確認してみるのをオススメします。
購入時の缶に廃油を戻せば近くのガソリンスタンドなどでも引き取ってくれるかもしれません。
天ぷら油などを牛乳パックに雑巾などと一緒に入れて捨てるように、「廃油処理箱」や「袋2枚重ねプラス衣類 in 段ボール」などを使って、回収の際に油がこぼれ出さないように処置していればほとんどの自治体では家庭ごみで捨てることができると思います。
詳しい情報はこちらのサイトに記載してありましたので、チェックしてみてください。